重電機受注生産品の2015年度第3四半期は外需の減少で前同比2.9%減 -JEMA 統計

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日本電機工業会(JEMA)がこのほど明らかにした2015年度第3四半期(10-12月)の重電機器受注生産品の受注実績によれば、同期の受注額は3,891億円で前年同期比2.9%減と前年実績を割込んだ。製造業が5四半期連続で前年同期を上回る堅調を維持し、電力業が5四半期ぶりに前年同期を超えたが、外需が減少し全体を押し下げた。

需要者別動向を見ると、内需は、2,868億円(同7.5%増)で、製造業、非製造業、官公需いずれも増加し、堅調を維持した。製造業は644億円(同5.5%増)となった。主要需要先では、鉄鋼業、汎用・生産用・業務用機械、電気・情報通信が同2ケタ増を示した。非製造業は1,471億円(同4.5%増)となった。運輸業・郵便業・通信業では減少したものの、大口需要先である電力業が伸びて全体を押し上げた。官公需は全需要先において増加し、711億円(同19.7%増)となった。

外需は、昨年、大口案件のあった遮断器、制御装置などの減少により、1,023億円(同23.6%減)にとどまり、前年実績を下回った。

製品別動向では、発電機、交流電動機、変圧器は内需の電力向け増加が寄与して前年実績を上回った。遮断器は、昨年の電力向けの水準が高かったことと、外需の減少により、大幅に前年実績を下回った。電力変換装置では、好調に推移していた太陽光発電設備向けパワーコンディショナの減少が見られた。