ロックウェル・オートメーション(Rockwell Automation)はこのほど、iOS やアンドロイド(Android)搭載のスマートフォン向けの新アプリ、ファクトリトーク・チームワン(FactoryTalk TeamONE)を発表した。企業が情報ソリューションの拡大戦略の一部として、社業全域にわたり従業員が的確な意思決定をするのに役立つことを企図した同アプリは、製造会社がデジタル変革の過程で採用する技術のある部分に連携する。このアプリは、ユーザが協働して知識を共有し、生産診断のライブ情報を認知し、機械の発する警報に対応し、機器の問題を特定し解決することを可能にすることで、チームの生産性の向上に役立つ。同アプリを活用するチームは、平均修復時間(mean time to repair: MTTR)の短縮化を促進するのに役立つ。
事故や機器のデータをほぼ瞬時に提供することにより、生産現場とエンジニアリングとIT の担当者は、チームとしてよりよく協働することで問題をより迅速に解決できる。従業員は彼らのスマートフォンを通じて同アプリが提供する多様なモジュールを選択することが可能であり、それによって、アレンブラッドリー(Allen-Bradley)のパワーフレックス(PowerFlex)ドライブのような機器の情報を直接見たり、EtherNet/IP 機器の高レベルの機能状態を確認したりすることが可能になる。この情報は、同アプリの協働およびトラブルシューティング・モジュール間でチーム内の信頼できる構成員と共有が可能である。この問題が解決された場合、次回に事故が発生したときに備えて、学習内容にフラグが立てられ、保存され、検索が可能となる。
同アプリはスマートノードを構成している。すなわち、サーバに接続するクライアントとして機能するのではなく、同アプリのデバイスモジュールがライブのデータを見るためにネットワーク上の機器と直接通信する。安全なクラウドアクセスが確保される場合には、同モジュールは信頼できるチームの他の構成員と同期する。(Craig Resnick)