横河電機とスタトイル、フィールド無線システムを活用した騒音監視システムを共同開発へ

Submitted by Bob Mick on

横河電機は2016年2月22日、ノルウェーのエネルギ事業大手スタトイル(Statoil ASA、本社:スタヴァンゲル)と、フィールド無線システム分野で共同開発契約を締結したと発表した。スタトイルの石油採掘から精製に至るプラント操業の豊富なノウハウと、横河電機の工業用無線ネットワーク通信規格ISA 100 Wireless によるフィールド無線技術を融合して、スタトイルのアップストリーム(生産・開発工程)を含むプラントの騒音環境をリアルタイムで監視するシステムを開発するのが狙い。この開発プロジェクトWiNoS (Wireless Noise Surveillance Project)の成果は、スタトイルが石油・ガスの生産設備など騒音環境下で作業する作業員の労働安全衛生のためのリスクの管理に活用する。

共同開発するシステムは、プラントの多数のポイントに設置したノイズセンサで騒音を測定し、ISA100 Wireless 準拠のフィールド無線システムで測定結果を収集し、中央監視室やクラウドサービスから、プラントの地図にノイズの情報を重ねたノイズマップで騒音の状況をリアルタイムに把握できるようにする。これは、騒音環境下での作業に関して、労働安全衛生管理システム(OHSAS18001)に基づくリスク管理を行うために使用される。収集したデータは保存され、過去の騒音環境の分析にも活用できる。ノイズセンサやグラフィック化技術については、他のノルウェー企業や研究機関の技術も活用する計画である。

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