2015年中国オートメーション市場低迷の要因分析

Submitted by Bob Mick on

2015年には、中国オートメーション市場全体が、予期せぬ多大で広範な落込みを経験した。オートメーション市場はここ数年、若干の変動傾向を示してはいたが、多くの業界関係者は、2015年は要注意ながらも楽観的とする見通しを維持していた。主要な多国籍オートメーション・サプライヤは彼らの期待値を1桁台の成長に下方修正していた。しかしながら、結果的にはこれらすべての予測に反してマイナス成長となった。

ARC アドバイザリ・グループは、2015年の中国のオートメーション市場が前年比で約5-7%下降したと推定している。ビジネス全般が段階的な低落基調にあるなかで、年の上半期まで安定的な漸減を示しながら、第3四半期の下降率は増大し、その後、第4四半期には急落した。総じてプロセス・オートメーション市場のほうが、多くの課題と制約のために、ディスクリート・オートメーション市場より成り行きが悪化した。

産業用PC、汎用モーション制御、マシン・ビジョン、及び製造業IT 製品の各市場は、前年同期よりもいくらかプラス成長を示した。PLC とオペレータ・パネルの市場は下降したが、オートメーション市場全体の低落ほどではなかった。その一方で、2015年のDCS、CNC、AC ドライブ、現場計器、および調節弁市場は、すべて大幅な下落となった。総じて、プロセスとエネルギ関連産業に依存するところが大きいオートメーション製品の市場は、中国において最悪の落込みとなった。これに較べて、インフラ関連のオートメーション製品市場は、まだ良好であった。ARC は、2015年におけるオートメーション市場全体の急激な落ち込みに関する要因を分析した。(David Cao)

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